(2016.01.04)
穏やかな天候に恵まれ、新春をお迎えになられましたことを心からお慶び申し上げます。昨年は大きな組織変更があったにもかかわらず、皆様方のご協力を賜り年末を乗り切っていただきまして誠にありがとうございます。
まず朗報といたしまして、先月政府が公明党公約に配慮して、来年4月の加工食品も含めた軽減税率の決定とTPPの大筋合意は我々業界にとっても久々の喜ばしいニュースでした。ただ昨年初めから一段の円安進行による大手輸出企業を中心とした好調な業績の上昇と対照的に、主原料を輸入に依存する中小企業を中心に厳しい業績となりました。
明るいニュースとしては「ラグビー日本代表の五郎丸歩選手をはじめとした大活躍」は日本のラグビーの歴史を変えると同時に世界を感動させました。またスケートの羽生結弦選手の連続世界記録更新、プロ野球ではセ・パ両リーグ同時にトリプルスリーという若手選手の誕生と共に、女子サッカーを牽引してきた澤穂希選手の引退は先日のことでした。
暗いニュースでは昨年を象徴する漢字一文字に選ばれた「安」が示すように、全世界の平和に脅威を与え続ける過激派組織ISの乱行と安保法制への不安が印象的でした。
宇部かま製品の受賞では第67回全国蒲鉾品評会にて「えそづくり」が栄誉大賞を受賞、また同品評会において「かぼすinちーずちくわ」が東京海洋大学学長賞を受賞しました。粒チーズちくわシリーズはバージョンアップしながら拡販されていることは本当に喜ばしいことです。
第47回山口県水産加工展では「ハーフはも入り竹輪」が水産庁長官賞を受賞。「吟撰鱧の竹輪」は昨年に続く山口県特産品振興奨励賞を頂き、宇部産の鱧製品で高い評価をいただいたことは今後の製品開発と拡販の励みにしたいと思います。
営業面では一昨年末オープンの新山口駅2階「山口銘品館」と山口イズミゆめタウン内宇部かま直売店2店は販売状況が異なる中でそれぞれ宇部かまの信用を積み上げるべく、ご健闘いただいております。山口県の中核都市である山口市において県内のどの練り製品メーカーが主導権を握れるのか今後も熱い戦いが続くと思われます。
次に営業成績につきましては、売上高累計では若干上回っているものの12月の厳しい成績で予算との開きが大きくなってしまいました。収益面では昨年4月からのすり身の高騰が大きく収益を圧迫し製品値上げも困難な状況で全国的に「増収大幅減益」を余儀なくされているところです。
また今まで以上に安心安全な商品を提供するために、食品衛生と適正表示を含めた品質を見直し、基本的なミスが生じない体制作りが望まれます。今年に昨年の反省をいかに活かせるか、「喜んでいただける笑顔が嬉しいふるさと伝統味」の再構築のために皆様方のご理解とご協力を切にお願いをして年頭のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。